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  • 淺沼 晋

新型コロナウイルス感染症と遠隔医療

更新日:2021年2月24日

 新型コロナウイルスの話でもちきりの今日この頃ですが、「新型コロナウイルスに病院で感染した」という話も聞かれます。

このような話を聞くと、慢性疾患(高血圧や糖尿病など)で定期的にクリニックなどの医療機関を受診されている方々のなかには、医療機関への受診に不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。

今回は、そのような方々の不安を少し和らげてくれるようなお話をご紹介したいと思います。


 令和2年2月28日より、新型コロナウイルス感染症対策のための特例として、電話や情報通信機器を用いてクリニックなどの医療機関を受診し、処方せんをだしてもらうことが可能になりました。いわゆる遠隔診療と呼ばれるもので、ここでの情報通信機器とはパソコンやスマートフォンなどを用いたテレビ電話などのことを言います。


 また、処方せんは医療機関からFAXなどで希望する保険薬局に送ってもらい、お薬は薬局で直接受け取るか、薬局と相談することにより郵送などの方法で自宅まで届けてもらうことも可能となっています。お薬を郵送などで自宅に届けてもらった場合には、必要に応じて薬局から電話などでお薬の説明や服薬状況などについての確認を受けます。


 ただし、誰でも利用可能というわけではなく、いつも服用している慢性疾患を治療するためのお薬を、いつも受診しているクリニックや病院で処方してもらう場合に限られます。

そのため、風邪やケガなどでの受診は対象外であり、もちろん「新型コロナウイルスに感染してしまったかもしれない・・・」という理由での利用もできません。


 それでも、新型コロナウイルスに感染した場合に重症化しやすいと言われている慢性疾患をもっている方やご高齢の方などが、医療機関や薬局を利用することで新型コロナウイルスに感染するリスクを避けることができるという、大きなメリットがあります。


 もし、そのような方々のなかで「新型コロナウイルスに感染することが心配で医療機関への受診をためらっている・・・」という方がいらっしゃいましたら、ぜひいつも受診されている医療機関や利用している薬局に電話などで相談してみてください。





(参考文献:厚生労働省事務連絡「新型コロナウイルス感染症患者の増加に際しての電話や情報通信機器を用いた診療や処方箋の取扱いについて」)

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