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淺沼 晋

OTC医薬品とは

更新日:2021年2月14日

OTC医薬品という言葉を皆さん一度は聞いたことがあるかと思います。OTCとは“over the counter“の略で、「カウンター越しに薬を販売する」という医薬品の販売形態に由来する言葉です。


OTC医薬品は、医師の処方箋がなくてもドラッグストアや薬局で購入することのできる、いわゆる「市販薬」「大衆薬」のことで、要指導医薬品と一般用医薬品に分類されています。

一般用医薬品はさらに、副作用などの発生リスクによって第1類医薬品、指定第2類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品に分類されています。


▼OTC医薬品の分類、特徴、商品例

◎要指導医薬品

 対応する専門家:薬剤師

 販売時の情報提供:義務(書面での情報提供、薬剤師の対面による情報提供が必要)

 商品例:タリオンR、エンペシドLクリーム


◎一般用医薬品

●第1類医薬品

 リスクの程度:特にリスクが高い

 対応する専門家:薬剤師

 販売時の情報提供:義務(書面での情報提供)

 商品例:ロキソニンS、ガスター10


●指定第2類医薬品

 リスクの程度:リスクが比較的高い(第2類のうち特に注意が必要)

 対応する専門家:薬剤師、登録販売者

 販売時の情報提供:努力義務

 商品例:イブクイック頭痛薬、パブロンゴールドA


●第2類医薬品

 リスクの程度:リスクが比較的高い

 対応する専門家:薬剤師、登録販売者

 販売時の情報提供:努力義務

 商品例:アレグラFX、クラリチンEX、トラベルミン、正露丸、命の母


●第3類医薬品

 リスクの程度:リスクが比較的低い

 対応する専門家:薬剤師、登録販売者

 販売時の情報提供:努力義務

 商品例:アリナミンA、サロンパス、龍角散


※一般用医薬品はインターネットで購入することも可能となっています。



OTC医薬品は医療機関に受診することなく購入することができ、非常に便利であるため大いに利用していただきたいところです。

しかし医薬品である以上、要指導医薬品や第1類医薬品に限らず全てのOTC医薬品に副作用や持病を悪化させるなどのリスクがあります。


そのため、OTC医薬品を購入する際には薬剤師や登録販売者に相談することを強くお勧めします。いつも服用している薬や持病などを伝えることで、服用しても問題ない、あるいは服用してはいけないOTC医薬品についてアドバイスをしてくれることでしょう。


(参考:『薬局の現場ですぐに役立つ 薬局業務のエッセンス』)

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