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淺沼 晋

新型コロナワクチンの副反応と解熱鎮痛薬

新型コロナウイルスのワクチン接種は医療従事者への接種からスタートし、65歳以上の方、職域接種、一般の方の接種まで進んできています。


すでにみなさんもご存知かとは思いますが、現在使用されているワクチンはファイザー社ワクチンと武田/モデルナ社ワクチンの2種類です。

いずれも2回の接種により新型コロナウイルス感染症の発症を予防する効果があるとされています。

一方で、接種後には発熱や頭痛などの副反応が現れることがあり、多くの方が心配されているところかと思います。


※実際に私の周りで接種した方の中にも、2回目の接種後に発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などが現れた方や、1回目の接種後と2回目の接種後ともに発熱、頭痛などが現れた方もいました。また、私も含めてほとんどの方が接種部位の痛みを訴えました。



私の勤めている薬局でも、特に発熱時や頭痛時に服用する解熱鎮痛薬についての問い合わせが多く寄せられています。


問い合わせの内容としては主に以下のようなものです。


「解熱鎮痛薬を服用してもいいですか?」

「どの解熱鎮痛薬を飲むのがいいでしょうか?」

「アセトアミノフェン(カロナール)がいいと聞いたのですが…」

「ロキソニンを服用してもいいですか?」

「市販の解熱鎮痛薬を服用しても大丈夫ですか?」


これらの問い合わせに対しては、


「接種後の発熱、頭痛などの副反応に対して、市販薬も含めて解熱鎮痛薬を服用しても問題はありません」

「基本的には、アセトアミノフェン(カロナール)、ロキソプロフェン(ロキソニン)、イブプロフェン(ブルフェン/イブ)はどれを服用しても問題ありません」※( )内は商品名


とお伝えしています。

普段から発熱時や頭痛時に服用する解熱鎮痛薬がある方は、そちらを服用するのがいいでしょう。


ただし、解熱鎮痛薬の成分にアレルギーがある方や、副作用が問題となる方は注意が必要です。

アセトアミノフェンはアルコールとの併用で肝臓を傷害してしまうことがありますし、ロキソプロフェンやイブプロフェンは胃腸障害などの副作用に注意が必要です。


また、ワクチン接種前に予防的に解熱鎮痛薬を服用することは、ワクチンの効果への影響などについて不確定要素が多いためお勧めできません。


あくまでも、解熱鎮痛薬はワクチン接種後に発熱や頭痛といった副反応が出た時に服用するようにしてください。


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