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  • 淺沼 晋

薬を服用するタイミング

みなさんが薬局で薬をもらう際、「食後に服用してください」というように薬を服用するタイミングについて薬剤師から説明を受けると思います。

薬を服用するタイミングは「薬の効果を十分に発揮させるため」「副作用を回避するため」にとても重要です。

そこで今回は、薬を服用するタイミングについて確認したいと思います。



食前

食事の20~30分前の胃の中に食べ物が入っていない状態です。

食前に服用する薬には、上部消化管の症状(吐き気、胃炎など)に用いられるドンペリドン(ナウゼリン)、メトクロプラミド(プリンペラン)、イトプリド(ガナトン)、アコチアミド(アコファイド)などがあります。

漢方薬は食前または食間に服用します。


食直前

食事の10分ぐらい前です。

食後の血糖上昇を抑える糖尿病治療薬のボグリボース(ベイスン)、ナテグリニド(ファスティック)などは食直前に服用します。


食後

食事の後30分以内の胃の中に食べ物が残っている状態です。

薬による胃への刺激を軽減できることや、他の服用タイミングに比べて飲み忘れを少なくすることができるため、多くの飲み薬が食後服用で用いられます。


食直後

食事の5~10分後です。

抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾールカプセル)などが食直後の服用となっています。


食間

食事と次の食事の間にあたる食事の2時間後ぐらいが目安で、次の食事まで十分間隔があいているときを食間といいます。

食事中のことではありません。

抗アレルギー薬のビラスチン(ビラノア)は、食前1時間以内と食後2時間以内を避けて空腹時に服用します。

漢方薬は食前または食間に服用します。


起床時

起きてからすぐのことです。

骨粗鬆症治療薬のビスホスホネート製剤(リセドロン、アレンドロンなど)は起床時に服用し、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食や他の内服薬の服用は避ける必要があります。


就寝前

寝る30分~1時間前のことです。

睡眠薬などが就寝前服用となっています。


頓服

症状が出たときに服用することをいいます。

頓服で用いられる薬の多くは一度服用してから次に服用するまでの間隔をあける必要があるため、頓服薬を受け取る際には服用間隔について薬剤師に確認しましょう。



(参考:各薬剤インタビューフォーム、添付文書、くすりのしおり)

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