気温も下がり、皮膚の乾燥が気になる季節になってきました。これから冬にかけて保湿剤を使う機会が増えてくると思います。
今回は、保湿剤の効果を十分に発揮させるために大切な、塗る量と塗り方について取り上げたいと思います。
まず塗る量ですが、皮膚の保湿とバリア機能を高めるためにも、たっぷりと塗る必要があります。目安としては、フィンガーティップユニット(FTU)が分かりやすいでしょう。
25gや50gといった大きめのチューブの場合、成人の人差し指の先端から1つ目の関節まで出した量を1FTUといいます。これは約0.5gに相当する量で、1FTUで塗ることのできる範囲は成人の手のひら約2枚分です。
また、軟膏・クリームのビンの場合は人差し指の先端から1つ目の関節の1/2の長さまですくった量、ローションの場合は1円玉ぐらいの量が約0.5gです。
※チューブの大きさによって口径が異なるため、5gといった小さいチューブではおおよそ2回出した量に相当します。
次に塗り方ですが、身体のシワ(皮溝:ひこう)に沿って塗るとムラなく塗ることができるため、高い保湿効果が期待できます。この時、すり込まないようにして乗せるように塗り広げるようにします。
さらに、入浴後のできるだけ早いタイミング(10分以内)で保湿剤を使用することも保湿効果UPにつながります。
乾燥肌の方はもちろん、お子さんに保湿剤を使用する際にも保湿剤の塗る量と塗り方を意識してみてください。
(参考:『薬局の現場ですぐに役立つ 服薬指導のキホン』)
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