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雜賀智也

予防医療を考えてみよう

 予防医療という言葉を知っていますか。疾病の発生や異常を未然に防ぐ医療を予防医療、または予防医学といいます。超高齢社会に突入した日本では、保険医療の財政が逼迫しています。そこで、予防医療に注目が集まるようになりました。


 予防医療には、一次予防、二次予防、三次予防の三つの段階があります。 病気を未然に防ぐのが一次予防。たとえば、食生活、定期的な運動などで生活習慣を改善したり、禁煙や節酒をしたりして、病気のリスクを軽減させるものです。ワクチン接種も一次予防です。そして、病気を早期に発見し治療を行うのが二次予防です。病気を早期に発見できれば、悪化し、死亡や後遺症が残る前に治療を行える可能性が高まります。たとえば、健康診断やがん検診などが二次予防にあたります。そして、疾病に罹患しても、適切な治療や管理、リハビリで、再発や後遺症、身体の機能低下を軽減させるのが三次予防です。社会復帰を目指すことも三次予防には含まれています。


 具体的にはどうすればよいのでしょうか。三次予防は主に医療従事者が関係しますが、一次予防、二次予防は誰もが関係するものとして重要です。一次予防については、喫煙習慣があるならまず禁煙を。そして、お酒はほどほどに。食事は栄養バランスを意識し、脂っこいものや濃い味付けのものを避け野菜を多めに摂取します。もちろん運動も重要です。厚労省は少し呼吸が増える程度の強度で習慣的な運動を推奨しています。二次予防としては、健康診断をきっちり受けること。また、加齢でがんのリスクが高まるため、年齢に応じてがん検診を検討することも重要です。胃がんは50歳以上、肺がん・大腸がんは40歳以上、乳がんは40歳以上(女性)、子宮頸がんは20歳以上(女性〕に健診を検討しましょう。




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