セルフメディケーションという言葉をテレビCMなどで耳にしたことがあるかと思います。
セルフメディケーションとは『自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること』とWHO(世界保健機構)によって定義されています。
例えば、かぜや花粉症のときなどに医療機関を受診するのではなく、ドラッグストアでOTC医薬品を購入して使用することがこれにあたります。
また、OTC医薬品の使用だけでなく適度な運動を行うことやバランスのとれた食事を摂ること、適切な睡眠・休息などを継続すること、日ごろから健康を意識した生活を心がけることなども含まれます。
セルフメディケーションによって自分の健康管理への意識が高まることは、健康の維持や生活習慣病の予防、改善につながります。
また、医療機関への受診を少なくすることで医療費を抑えることができるというメリットもあります。
現在の日本では国民医療費の高騰が問題になっているため、ひとりひとりがセルフメディケーションの意識をもち、健康の維持増進に努めることがより一層大切になってきています。
ただし、OTC医薬品の使用に関しては用法用量を守る必要があるため、自己判断で服用量の調節などはせずに適正使用を心がけてください。
(参考:『薬局の現場ですぐに役立つ 薬局業務のエッセンス』)
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