『小児の発熱と解熱剤』の中で取り上げたアセトアミノフェンですが、大人の方が服用する際には注意が必要です。
特に、アルコールを飲んでいるときにアセトアミノフェンを服用したり、毎日大量に飲酒している方がアセトアミノフェンを服用すると、肝臓を傷つけてしまう危険性があります。
また、アセトアミノフェンを誤って大量に服用してしまった場合も肝臓を傷つけてしまうことがあります。
そして、肝臓への傷害が続くと最悪の場合には命に係わることもあります。
アセトアミノフェン(カロナールなど)は小児に最も用いられる解熱剤であり、大人の方にも解熱鎮痛剤としてよく使用されます。
医療機関からは、かぜ症候群やインフルエンザ感染症による発熱のほか、頭痛や帯状疱疹による痛みなどに対して処方されます。
また、OTC医薬品の解熱鎮痛剤や総合感冒薬の中にもアセトアミノフェンを含むものが多数あります。
アセトアミノフェンを服用中の飲酒は避け、お酒をよく飲まれる方は医療機関を受診する際に飲酒の習慣を伝えるようにしてください。
(参考:『薬局の現場ですぐに役立つ 実践で学ぶ!薬物動態学』)
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