ステロイド外用薬
- 淺沼 晋
- 2020年6月4日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年2月24日
ステロイド外用薬というと「副作用が怖い……」「塗ったところが黒くなるのでは……」など、あまり良いイメージをお持ちでない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はステロイド外用薬の副作用についてお話ししたいと思います。
ステロイド外用薬の主な副作用には、皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)、多毛、毛細血管拡張、ステロイド潮紅、ステロイドざ瘡(ニキビができる)、細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症などがあります。
いずれも局所性の副作用であり、全身性の副作用は非常に稀です。
そして、皮膚萎縮以外の局所性の副作用のほとんどはステロイド外用薬の使用をやめれば治まるもので、使用頻度を減らすことにより軽減することもできます。
よく、「皮膚が黒くなる」「日光に当たってはいけない」という心配をされる方がいらっしゃいますが、これらはステロイド外用薬の直接の副作用ではありません。
「皮膚が黒くなる」については、炎症が治まったあとに見られる色素沈着のことで、ステロイド外用薬の副作用ではありません。
「日光に当たってはいけない」については、ステロイド外用薬の長期使用による皮膚萎縮によって紫外線に対する防御機能が低下する可能性はありますが、光線過敏症などの副作用は報告されていません。
もともと、紫外線は皮膚にダメージを与えるため、ステロイド外用薬を使用しているかどうかに関わらずケアは必要です。
したがって、用法用量を守って使用すればステロイド外用薬の副作用を過度に心配する必要はありません。
逆に、副作用を心配するあまり自己判断で塗る量や回数を減らしてしまうと、疾患が治らなかったり、症状が悪化することがあります。
症状が悪化してしまうとステロイド外用薬の使用期間の延長や、より強いステロイド外用薬の使用が必要になり、かえって副作用のリスクが高まってしまいます。
ステロイド外用薬について正しく理解し、医師に指示された用法・用量を守って適正に使用することが大切です。
(参考:『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018』、『薬局の現場ですぐに役立つ 服薬指導のキホン』)
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